進行形は、「ある時点で動作や状態が進行中・継続中であり、完了していないこと」を表す時制です。
英語では「be動詞+動詞の-ing形」で表現し、現在・過去・未来など時点に応じて形が変わります。
進行形の種類と基本構造
時制 | 形 | 例文 | 日本語訳 |
---|---|---|---|
現在進行形 | am/are/is + 動詞-ing | I am studying now. | 今、勉強しています |
過去進行形 | was/were + 動詞-ing | She was watching TV at 8 last night. | 昨夜8時、彼女はテレビを見ていた |
未来進行形 | will be + 動詞-ing | I will be sleeping at 11 tonight. | 今夜11時には寝ているでしょう |
進行形の主な用法
ある時点で進行中の動作
- 「今」「その時」まさに行っている動作を表します。
- 例:He is playing the piano now.(彼は今ピアノを弾いている)
一時的な動作・状態
- 普段はしないが、今だけ・この期間だけしていること。
- 例:He is wearing a tie today.(今日はネクタイをしている)
終点に向けた変化の途中
- 状態や状況が変化しつつあること。「~しつつある」「~しかけている」。
- 例:The train is stopping.(列車は止まりかけている)
- 例:His dog is dying.(犬が死にかけている)
確定した未来(近未来)
- すでに決まっている予定や行動を表す。
- 例:We are leaving for London tomorrow.(明日ロンドンへ出発する)
反復・繰り返しの行為
- ある期間に何度も繰り返される動作。
- 例:She is jumping for joy.(喜びのあまり何度も飛び跳ねている)
話し手の不快感や強調
- always, constantly などの副詞とともに「いつも~してばかりいる」と不満や強調を表現。
- 例:He is always making silly mistakes.(彼はいつもバカなミスばかりしている)
増減傾向・変化
- 状況が変わりつつあることを表す。
- 例:More and more women are continuing to work.(働き続ける女性が増えている)
進行形の作り方
基本形
- 動詞の原形に「-ing」をつける
- play → playing, read → reading
(2)末尾が「e」で終わる動詞
- 「e」を取って「-ing」
- write → writing, have → having
短母音+子音で終わる動詞
- 子音字を重ねて「-ing」
- swim → swimming, stop → stopping
末尾が「ie」で終わる動詞
- 「ie」を「y」に変えて「-ing」
- die → dying, lie → lying
進行形にできない動詞
- 状態動詞(like, know, need, believe, understand など)は進行形にできません。
- 例:(誤)He is knowing that. →(正)He knows that.
- 状況によって進行形になる場合もある(live, have, think などは意味によって可能)
否定文・疑問文の作り方
- 否定文:be動詞の後ろに「not」
- I am not studying.
- 疑問文:be動詞を文頭に
- Are you studying now?
進行形と現在形の違い
- 進行形:「今この瞬間」に限定された動作や状態
- 現在形:習慣・普遍的事実・広がりのある現在
進行形の発展的な使い方
- 丁寧な表現(We are hoping that…)
- 未来進行形・現在完了進行形・過去完了進行形など、他の時制との組み合わせもある
まとめ
進行形は「be動詞+動詞-ing」で、ある時点で進行中・継続中の動作や状態を多彩に表現できます。
「今」「過去」「未来」など、時点に応じて形を変え、日常会話・ビジネス・物語など幅広く使われます。
状態動詞には使えないなどの注意点も押さえましょう。