完了形

完了形は、英語で「ある時点までに動作が完了している」「その時点までつながっている経験や状態がある」などを表す時制です。

完了形には主に「現在完了形」「過去完了形」「未来完了形」の3つがあり、それぞれ異なる時点での「完了・経験・継続」を表現します。

完了形の種類と基本構造

時制	形	例文	日本語訳
現在完了形	have/has + 過去分詞	I have finished my homework.	私は宿題を終えました
過去完了形	had + 過去分詞	She had left when I arrived.	私が着いたとき、彼女は出発していた
未来完了形	will have + 過去分詞	I will have finished by 5 p.m.	午後5時までには終わっているだろう

完了形の主な用法

現在完了形（Present Perfect）

• 継続：「（ずっと）～している」
  例：I have lived here for ten years.（私はここに10年間住んでいます）
• 経験：「～したことがある」
  例：I have seen this movie before.（私はこの映画を見たことがあります）
• 完了・結果：「（もう）～した」「（ちょうど）～したところだ」
  例：I have already eaten lunch.（私はもう昼食を食べました）

過去完了形（Past Perfect）

• 過去のある時点より前に完了していたこと
  例：He had left before I arrived.（私が着く前に彼は出発していた）
• 過去の経験や継続の強調
  例：She had lived in Tokyo for five years before she moved to Kyoto.（京都へ引っ越す前に、彼女は東京に5年間住んでいた）

未来完了形（Future Perfect）

• 未来のある時点までに完了していること
  例：I will have finished my work by tomorrow.（明日までに仕事を終えているだろう）
• 未来のある時点までの経験や継続
  例：By next year, he will have worked here for ten years.（来年までには、彼はここで10年間働いていることになる）

完了形のポイント

• 現在完了形は「過去から現在までつながっているイメージ」が重要。
• 過去完了形は「過去のある時点より前の出来事」を強調。
• 未来完了形は「未来のある時点までにどうなっているか」を表現。
• 日本語にはない表現が多いため、英語特有の感覚をつかむ必要があります。

よく使う副詞・表現

• 現在完了形：already（もう）、yet（まだ）、just（ちょうど）、for（～の間）、since（～以来）、never（一度も～ない）
• 過去完了形：before（～より前に）、by the time（～するまでに）、when（～したとき）
• 未来完了形：by（～までに）、by the time（～するまでに）

否定文・疑問文の作り方

• 現在完了形
  • 否定文：have/has not + 過去分詞
    例：I have not finished my homework.（私は宿題を終えていません）
  • 疑問文：Have/Has + 主語 + 過去分詞 + ～?
    例：Have you eaten lunch yet?（あなたはもう昼食を食べましたか？）
• 過去完了形
  • 否定文：had not + 過去分詞
    例：She had not left when I arrived.
  • 疑問文：Had + 主語 + 過去分詞 + ～?
    例：Had he finished his work before you called?
• 未来完了形
  • 否定文：will not have + 過去分詞
    例：I won’t have finished my work by 5.
  • 疑問文：Will + 主語 + have + 過去分詞 + ～?
    例：Will you have finished your work by 5?

まとめ

完了形は「have/has/had/will have + 過去分詞」の形で、「完了・経験・継続」といった英語特有の時間感覚を表現します。