現在完了形は、英語の文法で「過去のある時点から現在までつながっている出来事や状態」を表現する時制です。
「have/has + 過去分詞」の形で使われ、日本語にはない時間の流れを表現するため、英語学習者にとって重要な文法ポイントです。
現在完了形の基本構造
- 主語 + have/has + 過去分詞
- I have finished my homework.(私は宿題を終えました)
- She has been to Paris.(彼女はパリに行ったことがあります)
現在完了形の主な用法
継続(現在まで続いている状態・動作)
- 「ずっと~している」「~してきている」という意味。
- 例:I have lived in Tokyo since 2015.(2015年から東京に住んでいます)
- 例:He has worked here for three years.(彼はここで3年間働いています)
経験(今までに~したことがある)
- 「~したことがある」という経験を表す。
- 例:I have seen that movie before.(その映画を見たことがあります)
- 例:Have you ever visited Kyoto?(京都に行ったことがありますか?)
完了・結果(ちょうど~したところだ・もう~した)
- 「ちょうど~した」「もう~した」という完了や結果を表す。
- 例:I have just finished my homework.(ちょうど宿題を終えたところです)
- 例:She has already left.(彼女はもう出発しました)
現在完了形のよく使う副詞・表現
- already(もう、すでに)
- 例:I have already eaten lunch.
- yet(まだ、もう[疑問・否定文で])
- 例:Have you finished yet?(もう終わりましたか?)
- 例:I haven’t finished yet.(まだ終わっていません)
- just(ちょうど)
- 例:He has just arrived.
- never(一度も~ない)
- 例:I have never been to Australia.
- ever(今までに)
- 例:Have you ever met him?
- for(~の間)
- 例:I have lived here for five years.
- since(~以来)
- 例:She has worked here since 2020.
現在完了形の否定文・疑問文
- 否定文:have/has not + 過去分詞
- 例:I have not seen that movie.(その映画を見たことがありません)
- 疑問文:Have/Has + 主語 + 過去分詞 + ~?
- 例:Have you finished your work?(あなたは仕事を終えましたか?)
現在完了形と過去形の違い
現在完了形 | 過去形 |
---|---|
過去から現在までつながりがある | 過去の出来事のみを指す |
例:I have lived here for 5 years. | 例:I lived here in 2010. |
(今も住んでいるかもしれない) | (今は住んでいない) |
現在完了形の注意点
- 日本語にはない表現なので、感覚をつかむことが大切。
- 過去形との使い分けをしっかり理解する。
- 継続・経験・完了・結果の用法に分けて覚えると分かりやすい。
例文まとめ
- 継続:I have known him for ten years.(彼とは10年来の知り合いです)
- 経験:She has visited France twice.(彼女はフランスに2回行ったことがあります)
- 完了・結果:They have just arrived.(彼らはちょうど到着したところです)
まとめ
現在完了形は「have/has + 過去分詞」で、「継続」「経験」「完了・結果」など、英語特有の時間感覚を表現します。