比較(原級)

原級の比較は、2つのものや人が同じ程度であることを表す表現です。
「~と同じくらい…」「~ほど…ない」などの意味を伝える際に使います。

英語では主に as … as の構文で表されます。

基本構文

text主語 + 動詞 + as + 形容詞・副詞(原級) + as + 比較対象
  • as … as は「~と同じくらい…」という意味を表します。
  • 形容詞や副詞は原級(通常の形)を使います。
  • 動詞は普通に文に合わせます(be動詞、一般動詞など)。

例文

英文日本語訳
She is as tall as her brother.彼女は兄と同じくらい背が高い。
This book is as interesting as that one.この本はあの本と同じくらい面白い。
He runs as fast as his friend.彼は友達と同じくらい速く走る。
The movie wasn’t as good as I expected.その映画は思ったほど良くなかった。

原級比較の否定形(~ほど~でない)

  • 否定文では not as … as を使い、「~ほど…ない」という意味になります。

例:

  • This bag is not as expensive as that one.
    (このカバンはあのカバンほど高くない)

原級比較の強調表現

  • almost as … as (ほとんど同じくらい…)
  • not quite as … as(完全には~ほど…ない)などもよく使われます。

例:

  • He is almost as tall as his father.
    (彼はほとんど父親と同じくらい背が高い)
  • The test was not quite as difficult as I thought.
    (テストは思ったほど難しくなかった)

注意点

  • 比較級や最上級と違い、形容詞や副詞の変化はありません。
  • as … as の構造は必ず2つの「as」に挟まれた形容詞・副詞の原型が続くことに注意。
  • 肯定文では「as … as」、否定文では「not as … as」となります。

練習問題

次の文を完成させてください。

  1. This car is ( ) as fast as that one.
  2. She is ( ) as tall as her mother.
  3. The movie wasn’t ( ) as interesting as I expected.
  4. He runs ( ) as quickly as his teammate.

解答例:

  1. as
  2. as
  3. not as
  4. as

まとめ

  • 原級比較は「同じくらい」を表すシンプルかつ重要な表現です。
  • 「as … as」の形で、「~と同じくらい…」を確実に伝えられます。
  • 否定文や強調表現も覚えることで、より自然な英語表現が身につきます。