命令文とは、相手に対して「命令」「指示」「依頼」「お願い」などを伝える文のことです。
英語の命令文は、主語を省略して動詞の原形から始めるのが基本の形で、とてもシンプルです。
命令文の基本構造
text動詞の原形 + (補足語句)
- 主語の「you」は基本的に省略されますが、文脈上相手が明らかであるため理解されます。
- 例えば、「(You) Close the door.」のように表現されます。
命令文の例
英文 | 日本語訳 |
---|---|
Sit down. | 座ってください。 |
Please open the window. | 窓を開けてください。 |
Don’t be late. | 遅れないでください。 |
Be quiet! | 静かにして! |
Turn off the lights. | 電気を消してください。 |
命令文の否定形
命令文を否定にするときは、“Don’t + 動詞の原形” の形を使います。
例:
- Don’t run here.(ここで走らないで)
- Don’t touch that.(それに触らないで)
命令文の丁寧な表現
命令の際に丁寧にお願いする場合は、以下のような表現がよく使われます。
- Please を文頭や文中に入れる
例:- Please wait a moment.(少々お待ちください)
- Wait here, please.(ここで待ってください)
- Let’s + 動詞の原形(「~しましょう」)
例:- Let’s go.(行きましょう)
- Let’s start the meeting.(会議を始めましょう)
- Would you please + 動詞の原形(より丁寧な依頼)
例:- Would you please send me the report?(レポートを送っていただけますか?)
提案や誘いの命令文
提案や誘いの場合、命令文は友好的・柔らかくなります。
- Let’s + 動詞の原形(一緒に~しよう)
例:- Let’s have lunch together.(一緒に昼ご飯を食べましょう)
- Why don’t you + 動詞の原形?(~してはどうですか?)
例:- Why don’t you try this?(これを試してみてはどうですか?)
命令文で使われる表現の注意点
- 命令文は強く感じられることもあるので、ビジネスや丁寧な会話では「Please」や丁寧な依頼表現を使うことが多いです。
- 親しい間柄や目上の人に対しては、柔らかい表現を心がけましょう。
- 命令文にも感嘆符「!」を使って強調したり、イントネーションでニュアンスを調整します。
練習問題
以下の日本語を英語の命令文に直してください。
- 窓を閉めてください。
- ここに座りなさい。
- 遅れないでください。
- 手を洗いなさい。
- 一緒に行きましょう。
【解答例】
- Close the window, please.
- Sit here.
- Don’t be late.
- Wash your hands.
- Let’s go together.
まとめ
- 命令文は、相手に行動を促す文で、動詞の原形から始まる。
- 主語の「you」は省略されるのが普通。
- 否定には「Don’t + 動詞の原形」を使う。
- 丁寧な命令や依頼には「Please」や「Would you please…」などの表現が使われる。
- 提案には「Let’s…」や「Why don’t you…」がよく用いられる。
- 状況に応じてトーンや表現の柔らかさを調整することが大切。