分詞

分詞は、「動詞」と「形容詞」の性質をあわせ持つ語で、主に「現在分詞」と「過去分詞」の2種類があります。

分詞の種類

種類主な意味
現在分詞動詞+ing〜している(能動)running(走っている)
過去分詞動詞+ed*〜される(受動)broken(壊された)

※過去分詞は不規則変化も多い(例:gone, seen, eaten など)

分詞の主な働き

  1. 名詞を修飾する(形容詞的用法)
    • 現在分詞:能動的な意味(〜している○○)
      • 例:a running boy(走っている少年)
    • 過去分詞:受動的な意味(〜された○○)
      • 例:a broken window(壊された窓)
    • 分詞+前置詞句などで名詞の後ろに置くこともある
      • 例:the book stolen by Tom(トムに盗まれた本)
  2. 補語になる(叙述用法)
    • 主語や目的語の状態を説明
      • 例:He lay sleeping.(彼は眠りながら横になっていた)
      • 例:They grew excited.(彼らは興奮してきた)
      • 例:He kept me waiting.(彼は私を待たせた)
  3. 副詞句として文全体を修飾する(分詞構文)
    • 主節に「〜しながら」「〜されて」などの意味を加える
      • 例:Reading a book, he is listening to music.
        (本を読みながら、彼は音楽を聴いている)
      • 例:Surprised, he said nothing.
        (驚いて、彼は何も言わなかった)

現在分詞と過去分詞の違い

  • 現在分詞(〜ing):主語がその動作を「している」(能動)
  • 過去分詞(〜ed など):主語がその動作を「される」(受動)

注意点

  • 分詞は「時制」を表すものではなく、動作や状態の「関係」を表します。
  • 動名詞(〜ing)と形が同じですが、文中での役割が異なります(動名詞は名詞、分詞は形容詞や副詞)。

まとめ

分詞は「現在分詞」と「過去分詞」の2種類があり、名詞の修飾・補語・分詞構文など、文中で形容詞や副詞の役割を果たします。
現在分詞は「〜している」、過去分詞は「〜される」という意味で使い分けます。