分詞構文

分詞構文は、「動詞の分詞(現在分詞 -ing や過去分詞 -ed など)」を使って、主節に「時」「理由」「条件」「譲歩」「付帯状況」「結果」といった意味を付け加える構文です。
主に「接続詞+主語+動詞」で作られる副詞節を、接続詞と主語を省略し、分詞に置き換えて簡潔に表現します。

分詞構文の作り方

  1. 2つの文の主語が同じ場合に使うのが基本です。
  2. 接続詞(when, because, if, though など)と主語を省略し、動詞を分詞形(現在分詞/過去分詞)にします。

例:

  • 元の文:When I finished my homework, I went out to play.
  • 分詞構文:Finishing my homework, I went out to play.

分詞構文の主な6つの用法

用法意味・接続詞の代用例文(分詞構文)訳例
when, whileWalking in the park, I met him.公園を歩いているとき、彼に会った
条件ifSeen from the plane, the tower looks small.飛行機から見ると、その塔は小さく見える
理由・原因because, sinceBeing tired, he went to bed early.疲れていたので、彼は早く寝た
譲歩though, althoughRespecting your opinion, I disagree.あなたの意見は尊重するけど、私は反対です
付帯状況with, andHe sat on the bench, reading a book.彼はベンチに座って本を読んでいた
結果so, andThe boats collided, resulting in 3 injuries.ボートが衝突し、3人が負傷した

分詞構文の例文

  • Feeling tired, she went to bed early.
    (疲れていたので、彼女は早く寝た)
  • Walking down the street, I met an old friend.
    (通りを歩いていると、古い友人に会った)
  • Seen from the hill, the city looks beautiful.
    (丘から見ると、街が美しく見える)
  • Having studied all night, he was too tired to concentrate.
    (夜通し勉強したので、彼は授業に集中できなかった)

ポイント・注意点

  • 主語が同じであることが原則です。主語が異なる場合は分詞構文にできません。
  • 分詞構文は「副詞節」を簡潔にした表現であり、文全体の状況や背景、理由などを補足します。
  • 過去分詞(-ed)も分詞構文に使われます(受動の意味になる)。

まとめ

分詞構文は、主に「主語が同じ」2つの文を、接続詞と主語を省略し、動詞を分詞形に変えて1文にまとめる構文です。
「時」「理由」「条件」「譲歩」「付帯状況」「結果」など、さまざまな副詞的意味を簡潔に表現できます。