受動態

受動態とは、文の主語が動作の受け手であることを表す文の形です。
普通は能動態の「〜が〜する」という文(主語が動作主)を、「〜は〜される」という意味に変えるときに使います。

例えば:

  • 能動態(Active Voice):My mother cleans the room.(母が部屋を掃除する)
  • 受動態(Passive Voice):The room is cleaned by my mother.(その部屋は母によって掃除される)

受動態の文の作り方

基本形

text主語 + be動詞 + 過去分詞 (+ by + 動作主)
  • be動詞の形は時制によって変わります(現在形はis/am/are、過去形はwas/wereなど)。
  • 過去分詞は動詞の過去分詞形を使います。
  • by + 動作主は動作を行う人(もの)を示すときに使いますが、省略することも多いです。

例文

時制受動態の例文日本語訳
現在形The room is cleaned by my mother.その部屋は母によって掃除されます。
過去形The room was cleaned yesterday.その部屋は昨日掃除されました。
現在進行形The room is being cleaned now.その部屋は今掃除されています。
過去進行形The room was being cleaned when I arrived.私が着いたとき、その部屋は掃除されていました。
現在完了形The room has been cleaned already.その部屋はすでに掃除されています。
未来形The room will be cleaned tomorrow.その部屋は明日掃除されるでしょう。

否定文と疑問文の作り方

  • 否定文はbe動詞の後に not を加えます。
    例:The book is not written by him.(その本は彼によって書かれていません)
  • 疑問文はbe動詞を主語の前に置きます。
    例:Is the room cleaned by her?(その部屋は彼女によって掃除されていますか?)

助動詞と受動態

助動詞がある文では、

text主語 + 助動詞 + be + 過去分詞

の形をとります。

例:

  • You must be careful.(あなたは注意されなければなりません)
  • The report must be submitted by tomorrow.(その報告書は明日までに提出されなければなりません)

受動態の特殊な例

使役動詞や知覚動詞の受動態

  • 能動態:He made her go shopping.(彼は彼女に買い物をさせた)
  • 受動態:She was made to go shopping.(彼女は買い物に行かされた)

使役動詞の受動態では、原形不定詞が「to不定詞」に変わる点に注意。

まとめ

  • 受動態は、動作の受け手を主語にした文。
  • 作り方は「主語 + be動詞 + 過去分詞 (+ by + 動作主)」。時制に応じてbe動詞は変化。
  • 動作主が明示されないことも多い。
  • 否定文・疑問文もbe動詞の場所で形が変わる。
  • 助動詞と一緒に使うときは「助動詞 + be + 過去分詞」の形。
  • 特殊な使役動詞などの受動態は不定詞の形に注意。