状態動詞は、動作や行為ではなく「状態」や「存在」「感情」など、一定期間継続する状態を表す動詞です。
動作動詞(action verbs)が「する」「動く」などの行為を表すのに対し、状態動詞は「知っている」「好きだ」「持っている」など、目に見えない心や状態、変化しにくい状況を表します。
状態動詞の主な特徴
- 一時的な動作ではなく、比較的長く続く状態を表す
- 進行形(be動詞+動詞-ing)には基本的にできない
例:× I am knowing him. → 〇 I know him. - 「やめたり始めたり」がすぐにできない
例:like(好き)、know(知っている)などは、5秒ごとに好きになったり知ったりを切り替えることができない
状態動詞の種類と例
1. 心理状態を表す動詞
- like(好き)、love(愛している)、hate(嫌い)、know(知っている)、believe(信じる)、want(欲しい)、think(思う)など
2. 感覚・知覚を表す動詞
- see(見える)、hear(聞こえる)、smell(においがする)、taste(味がする)、feel(感じる)など
- ※ look at(見る)、listen to(聞く)は動作動詞
3. その他の状態動詞
- be(~である)、belong(所属している)、contain(含んでいる)、own(所有している)、exist(存在する)、live(住む)、resemble(似ている)など
状態動詞と進行形
状態動詞は基本的に進行形にできませんが、例外的に「一時的な状態」や「状態の変化」を表すときは進行形になることもあります。
- × I am knowing him.
- 〇 I know him.
- × I am belonging to the tennis club.
- 〇 I belong to the tennis club.
- × Jane is resembling her mother.
- 〇 Jane resembles her mother.
状態動詞と動作動詞の違い
種類 | 例 | 特徴・説明 |
---|---|---|
状態動詞 | know, like | 状態や感情、存在などを表し進行形にできない |
動作動詞 | run, eat | 動作や行為を表し進行形にできる |
状態動詞の見分け方
- 5秒ごとにやめたり始めたりできないものは状態動詞
- 例:know(知っている)、belong(所属している)、exist(存在している)
- 逆に、やめたり始めたりできるものは動作動詞
状態動詞の例文
- I know him.(私は彼を知っています)
- She loves her family.(彼女は家族を愛しています)
- The hotel stands on the hill.(そのホテルは丘の上に立っています)
まとめ
状態動詞は「状態」や「存在」「感情」など、長く続く状況を表す動詞で、進行形にできないのが特徴です。
like、know、belong、see、be などが代表的な例で、動作動詞との違いを意識して使い分けましょう。