無生物主語(むせいぶつしゅご)とは、英語において「人や生き物ではないもの」が主語になる文型のことで、日本語にはあまり見られない特徴的な表現です。
主語となるのは、物・事柄・原因・理由・方法・状況・情報などであり、これが「人が~する」という動作や状態の主体ではなく、「物や事柄が人に作用して~させる」という意味合いになります。
無生物主語の特徴
- 主語が人間でない
例:The accident caused me to be late.(事故が私を遅刻させた)
この場合、「The accident(事故)」が主語です。 - 原因・理由・手段を強調する
物や事柄が原因で何かが起こった、というニュアンスを強く出せます。 - 他動詞と組み合わされることが多い
よく使われる動詞には「cause(~させる)」「allow(~させる)」「prevent(~させない)」「make(~させる)」「remind(~を思い出させる)」などがあります。 - SVOC(第5文型)になる場合が多い
例:The medicine made me drowsy.(薬が私を眠くさせた)。
無生物主語の例文
- The heavy rain prevented us from going out.
(大雨のせいで私たちは外出できなかった) - The news surprised me.
(そのニュースに私は驚いた) - This road leads you to the station.
(この道を行けば駅に着きます)
無生物主語のコツ
- 動詞の語法を覚える
例:「cause+人+to不定詞」「prevent+人+from+動名詞」など。 - 日本語訳にこだわりすぎない
直訳すると不自然な場合があるので、「~のせいで」「~によって」など、原因や理由として訳すと自然です。 - 練習を重ねる
無生物主語を使った英文を作る練習を繰り返すことで、英語らしい表現が身につきます。
まとめ
無生物主語は英語独特の表現で、ネイティブも日常的に多用します。